バルミュゼット東京 2017

7/29(土)東京渋谷で開催された「バルミュゼット東京2017」に出演させて頂きました!ラ・ゾーヌボーカル入りフルメンバー7名とサポーター2名、総勢9名で伺いました。

事の発端は今年1月、年始早々にパリ在住のアコーディオニストRieさんから届いた一通のメールでした。それは、この夏に東京でバルミュゼットのイベントを開催するにあたっての出演依頼でした。

 

Rieさんは今から約20年前に日本でミュゼットに出会い、本場で習ってみたいと、2002年に会社を退職して留学されたお方です。

 

Rieさんのブログを拝見すると、「まだフランスに来る前、みんなで焚火を囲んでいた時、アコーディオンでミュゼットを1曲弾いただけで、その場の空気の色が一瞬にして変わり、そこにいた女子全員が自然に輪になり手と手を取り合って踊り始めるという幸福な瞬間を経験をした」という記述がありました。

踊ることで新しい自分を発見したり、想像もしていなかったような嬉しい出来事につながる、そんな体験が出来る場を作れたら…。要約させて頂きましたが、そのような思いを綴られておりました。

 

そしてパリで暮らすうち、踊れるバルミュゼットイベントを日本でも開催したいという思いを募らせたと言います。

2010年トロワザールにて
2010年トロワザールにて

Rieさんのご自宅の近所に、我々が2010年にパリで初ライブをさせて頂いたLes Trois Arts(トロワザール)というバルがあります。そこでのミュゼットの会にも定期的に参加されており、その際、トロワザールの方がラ・ゾーヌが来た時の事を、いまだに素晴らしかったとおっしゃって下さったようです。

このようないきさつがあり、何とまだ会った事も無い我々にこのHPを経由して出演依頼を下さったのです。

 

とはいっても、札幌の我々が伺うよりも、東京には既に方々で活躍しているアコーディオニストがいらっしゃるのだし…と一度は遠慮しました。しかし戦前のバルミュゼットを専門に演奏する、そんなマニアは国内には我々のみ、という役得で出演させて頂く事になりました。

 

その後、メールで相談などしつつ選曲や準備に取り掛かりました。とにかく会場の皆さんに踊っていただける演奏をする事が我々の使命、ヴァルス、ジャヴァ、パソドブレ、ポルカ、フォックストロット等など、色々なダンスの楽曲を用意しました。

 

月日は流れ、Rieさんは7月に帰京の後、何と、ガンゲットダイマ主催のパリ祭に合わせて札幌まで来てくれました。その時初めてお会いし、打合せとリハーサル、Rieさんはさらに前後3本のライブを札幌と恵庭で行いました。

札幌下町のパリ祭にて Rieさんと笹さんのデュオ
札幌下町のパリ祭にて Rieさんと笹さんのデュオ

そしていよいよ迎えた本番の日、会場は東京の渋谷「サラヴァ東京」。大都会のど真ん中です。中に入るとすでにミュゼットマルシェというフランスゆかりの物販や展示が始まっていました。

ステージでRieさんや東京勢のミュージシャンとリハーサルを終えた後、出演者はそれぞれ着付けに入りました。というのも今回のドレスコードは「浴衣」!日本の伝統ともしっかりコラボレーションするべく、Rieさんと共同主催者のやまもとゆみさんによるデザインの浴衣あるいは袴を着せて頂きました。

唯一無二の素敵なデザインです。

 

開場すると、予想以上に沢山のお客様がいらしてくださり、そんな中RieさんのMCで開演!ラ・ゾーヌはトップバッターを務めさせて頂きました。ステージの背景はパリのパサージュです。

おなじみのデニシャー練り歩きでスタート
おなじみのデニシャー練り歩きでスタート

男性歌唱・ダイナマイトあさのと歌姫・赤間らんじゃも和装で登場。ステージ構成は第1部と第2部に分かれており、第1部はラ・ゾーヌのみで戦前のミュゼットを時間いっぱい披露しました。

もちろんキャブレットも披露
もちろんキャブレットも披露
NAOMIのダンスレクチャーでブリーズピエを会場の皆さまと
NAOMIのダンスレクチャーでブリーズピエを会場の皆さまと

最初は踊るのをためらっていたお客様も、ブリーズピエで強制ダンスタイムに突入の後は、照れも無くなり思い思いに体を動かしてくれました。

第2部は、東京勢の皆様による、洗練されたおしゃれな演奏を堪能。パリの空の下、エルチョクロなど聴きなじみのあるナンバー。

最後は全員で合同演奏させて頂きました。後列アコーディオンは左から田ノ岡三郎さん、Rieさん、安西はぢめさん。写真には入っていませんがもうひと方アコーディオン、コントラバス、マカフェリギターお二人、ヴァイオリンもいらっしゃいます。

後半は会場にいる殆どの方が踊っていました。本当にトロワザールで見た光景そのままでした。会場が一体になった…!和装でバルミュゼットが本当に実現した…!感動する瞬間でした。

 

終演後、感動も冷めやらぬまま慌ただしく帰路につきましたが、ご来場の皆様に改めてお礼申し上げます。

ラ・ゾーヌを応援してくださる関東在住のお客様もいらして下さり、一緒に盛り上げて頂き大変ありがとうございました。

 

そして、今回我々に声をかけて下さったRieさん、素敵な着物を着せて下さったやまもとゆみさんはじめ、共演頂いた東京勢の皆さん、ご協力頂いた全ての方に感謝いたします。

参加できた事を大変嬉しく思います。

 

最後に、写真撮影にご協力頂いた増田さん、ありがとうございました!こちらに掲載していない写真をPHOTOのページに収めております。そちらも是非ご覧下さい。